情熱のちくわレビュー 4本目 松富 「にぎりちくわ」
株式会社 松富 にぎりちくわ
まいどボンジョルノ
本日は山口県の自治体の中でも練り物産業が盛んな防府市の松富から
「にぎりちくわ」のレビューです、旨かったのよこれ
メーカー解説
この練り物界の伝説2社が本拠地を構える防府市において地元密着の第三勢力として
「防府練り物三国志」の蜀ポジション的な輝きを放つ株式会社松富
魏っぽい宮内庁御用達のメーカーは蒲鉾
呉っぽいセブンイレブン納品のメーカーはちくわ
とそれぞれ得意分野を色濃く打ち出していますがこちらの松富の人気商品は
練り物のメンチカツともいえる「ギョロッケ」となっています
そんな松富のちくわを今回はあえてレビューしていきます
防府練り物三国志の件については気分がノった時にどっかで記事を書きたいですね
義兄弟の誓いも火攻めも簒奪もありませんが
ファーストインプレッション
「厳選された材料と技から生まれた柔らかいソフトちくわ、お料理やおつまみにお召し上がりください。」
とパッケージには記載されていますがまあ至極普通の煽り文句であります
まあ「材料はイマイチですが技でカバーしてます、見よこの超絶技巧!」とか書くわけもありませんが
全国的に見ても凄いポテンシャルですよ防府市の練り物業界って
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成分内容は画像参照
でん粉の後に食塩が来てるので結構薄味と思われる
その薄い分を魚介エキスで旨味のカバーをしてる感じなのだろうか
ギョロッケを主軸としているのでメーカーとしての味付けスキルは期待できますね
仕様詳細
全長は普通ですが外観で気になるのが表面の皮が「ブワッ」となってることですな
好きなんですよね、この「ブワッ」感が
やや細めのフォルムで女性にも嬉しいサイズのちくわですね
某コンビニエンスストアを皮肉ってるわけではありませんよ
穴がデカめの肉厚薄目のタイプですね
この手のちくわはモッチリ感は落ちますが喫食時にエアリーな感じになるので魚の風味を楽しみやすいことが多いです
一本ものの上級ちくわとしてはかなり薄めの肉厚ですね
オカモトには適いませんがそうとうな薄さです
決して「原料費ケチってやがんな」ということではなく
食味と風味に大きな特性が出るわけです
実食してみた
外見からの雰囲気とパッケージの煽り分でで食感に関してはある程度予測はできていた
が、これはうまいですよ!
味付けは素材由来の自然な優しいながらもやや濃いめの味付けで
充分な旨味を封じ込めた魚肉が薄めでソフトに焼き上げられていることにより
口の中で空気に触れる部分が多くなり濃密な海の香りを堪能することができる
それに加えてブワッとなった皮のバフバフ感も相まって
旨さの充満度と一体感がかなり高いレベルで楽しめるまさにちくわの漢中王である
総評
皮目 サクサク☆☆☆☆★しっとり
食感 ゴリゴリ☆☆★★★フワフワ
味付 塩味寄り☆☆★★★甘口寄り
風味 技巧旨味☆★★★★自然風味
総括すると防府市に強大な2社相手にギョロッケメインで並び立つ
味付けに自信のあるメーカーから期待される
「う、うめー!これはすごい味付けだ!手に持っただけで口中に旨味が広がる!」みたいなサイケデリック現象は得られなかったものの
「おっ!」という声が思わずでるくらいの旨さを備えていた伏兵的なちくわであった
弱点としては全体的にボリュームがやや軽いと思われることだが
美味しいから同じの2本食べればいいよね(適当)
オデンに・・と書きそうになって気づいたんだけどこれはあれだ
ちくわぶっぽいちくわ
ということに気づいた
企業規模的にあんまり見かけることはないが
見かけたら是非食べてみてほしい、ニッスイや紀文という王道大手とは一味違う満足感が得られること請け合いであります
ちくわが俺の精神を奮い立たせる
明日も頑張ろう